世界で急速に進化するサステナブルファイナンスと日本の今
今や世界的なメインストリームとなったサステナブルファイナンスの中で、日本の機関投資家、金融関係者はどうプレゼンスを確保していくことができるでしょうか。2022年会議では、国内外のオピニオン・リーダーが集結し、新しい時代の資本主義のありうべき実像を視野に、喫緊の理論的・実務的課題を討議します。
世界の潮流は加速しています。COP26では、これまで以上に、金融セクターの気候危機に対する実質的なアクションに注目が集まりました。ネットゼロ宣言から実態排出量削減へのインパクトに至るまで、測定・評価手法や、ルール作り、標準化をめぐる討議は、ますます精緻かつ高度なものとなりつつあります。また欧米のアセットオーナーたちは、責任投資の手法や人的体制を更に拡充させ、人権、自然資源、公衆衛生など広範囲にわたる持続可能性に目を向けています。
400以上の団体から参加する金融プロフェッショナルと、規制・政策と市場の動向、責任投資のベスト・プラクティスについて議論し、日本の持続可能な金融を推進するための一翼を担うコミュニティの一員となりましょう。
本会議へ参加する3つの理由
サステナブルファイナンス業界を牽引するリーダー達とつながる貴重な機会を提供します
業界を代表する専門家があなたのESG投資への疑問に答えます
グローバルな視点から日本を取り巻く課題を見つめたコンテンツ
過去に年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)、第一生命保険、かんぽ生命保険、企業年金連合会、運輸関係法人企業年金基金、他からご参加いただいています。
精選されたパネルセッションでは、グローバルなESGの標準化からポートフォリオ脱炭素化に取り組むための組織的な課題に至るまで、サステナブルファイナンスに関わる幅広い議題に踏み込みます。
国内外のサステナブルファイナンス専門家を集結し、グローバルな課題を通して、サステナビリティ意識が高まる世界で日本のビジネスが躍進するための重要な要素にスポットライトを当てます。
本会議の基調講演スピーカー
気候リスク管理を推し進め、持続可能な金融の機会を拡大するための戦略と志を政府高官から聞くことができる貴重な機会をお見逃しなく。
おもな会議トピック
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- サステナブルファイナンスの国際標準化をめぐるパワーゲーム
- ESGやサステナブルファイナンスはどれだけ金融市場、企業経営に定着したのか
- トランジションロードマップは責任投資家の資本をどう導いていくか
- 実社会へのインパクト:各アクターの期待と評価手法
- ESG・サステナビリティ要素の財務情報化
- プライム市場企業のガバナンスへの責任投資家の視線
400以上の団体からなるサステナブルファイナンスコミュニティとつながりましょう。
本会議のアドバイザリーボード
2022年会議登壇予定者
David Fairs
Executive Director of Regulatory Policy, Analysis and Advice, The Pension Regulator (TPR)
本会議のスポンサー
スポンサーシップの機会の詳細については、クレア・ポーターにお問い合わせください。
クレア・ポーター | claire@responsible-investor.com | +44 (0)7939 097539
RI Japan 2022 会議日程
RI Japan 2022は2022年5月24日ー25日の開催です。
すべてのセッションの開始時間は日本時間(UTC+9)です。
プログラムの詳細については、今村沙絵までお問合わせください。
sae@responsible-investor.com | +44 (0)20 3307 2474
Agenda
RI Japan 2022 - Tuesday 24th
開場
Responsible Investorおよびリードスポンサー挨拶
プレナリー1:サステナブルファイナンスの国際標準化:背景、期待と日本の投資家への影響
- 国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、何をもってESGとするかという問いに、ついに決着をつけるのか?
- 新基準はシングル、ダブル、ダイナミックマテリアリティをめぐる議論をどう組み入れていくのか?実世界へのインパクトについてはどうか?
- 開示基準が厳格になることで、実際どう資本がサステナブルアセットに流れていくのか?
モデレーター:
銭谷美幸、第一生命ホールディングス 経営企画ユニット フェロー 兼 第一生命保険 運用企画部 フェロー
アプリと会場のご案内
基調講演
ネットワーキングブレーク
プレナリー2:日本の投資家や金融インフラはサステナビリティ志向の「新しい資本主義」に対応する準備があるか?
- 持続可能な経済のビジョンを政策、規制、ビジネス手法と結び付ける、主要なプレイヤーやイニシアティブ
- 東京証券取引所の市場編成は企業や投資家の行動をどう方向づけていくのか?
- 日本の責任投資のレベル上げ
モデレーター:
森澤充世、PRI シニアリード・日本
プレナリー3:サステナブルファイナンス業界の信頼と信用性を築く:投資家、金融機関、サービスプロバイダーは、サステナビリティの主張にいかに忠実であれるか?
- ヨーロッパや世界の投資家はどうSFDRに取り組んでいるのか?類似の規制が出てくる見通しは?
- グリーン、サステナビリティウォッシュを避けるには?
- エンゲージメントとESG評価手法との透明性の向上
モデレーター:
江夏あかね、野村資本市場研究所 野村サステナビリティ研究センター長
昼食
ストリームA-1:リアルにネットゼロを目指すために:金融機関はカーボンプライシングやクレジットをどう考えるべきか
- 価格設定: メソドロジーとその妥当性
- 脱炭素化が困難(hard-to-abate)な産業に投資する投資家が意識しておくべきことは何か?
- 現実世界へのインパクトについての疑問
モデレーター:
高瀬香絵、CDP Worldwide-Japan アソシエイトディレクター
ストリームB-1:年金基金マネジメントとESG
- 英国・オーストラリアで発展する年金基金向けESG関連規制
- ESGや責任投資は年金基金そのものの持続可能性の助けとなるか?
モデレーター:
福山圭一、年金シニアプラン総合研究機構 上席研究員
ストリームC-1:人権視点を投資に当てはめる
- 理論フレームワークから実務へ:データ収集とリスク分析
- ミャンマーにおける人権リスクとそれらがエンゲージメント活動につながるまで
モデレーター:
永井朝子、BSR マネージングディレクター
ストリームA-2:ネットゼロに向けた技術イノベーションの投資可能性
ストリームB-2:法のなかのESG
ストリームC-2:債券戦略におけるサステナビリティ
- 既存債券と比較したグリーン、ソーシャル、サステナビリティボンドのパフォーマンス
- ソヴリン債投資で考慮すべきESG要因
- サステナビリティリンク債の未来
モデレーター:
Khalid Azizuddin, Senior Reporter, Responsible Investor
ネットワーキングブレーク
ケーススタディ:気候ポートフォリオ分析
円卓会談:日本のサステナブルファイナンス有識者
ステップ・バイ・ステップ:投資家ネットゼロガイド
サステナブルファイナンスの次なるリーダーを輩出する
レセプション
Agenda
RI Japan 2022 - Wednesday 25th
開場
ストリームA-3:日本の地方経済のサステナビリティ
ストリームB-3:“S”のデータ課題
- 従業員の健康、安全、ウェルビーイングを測るデータは存在するのか?パンデミックを契機とした変化とは?
- 日本企業の文脈におけるダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン
モデレーター:
太田珠美、大和総研 金融調査部SDGsコンサルティング室長
ストリームC-3:ポジティブインパクトの創出
- “ポジティブ・インパクト投資”のパフォーマンスとは?
- インパクトデータの追跡とマネジメント
- 発展途上国へのインパクト投資を可能にする譲許的資金
モデレーター:
森下麻衣子、地球環境戦略研究機関(IGES)ファイナンス
タスクフォース プログラムマネジャー
ストリームA-4:持続可能な食のシステム
- 気候変動、栄養、抗生剤…食品産業におけるサステナビリティ課題とは?
- 投資家は資本とエンゲージメント努力をどこに割り振れば、リスク回避をしつつ、健全な地域とグローバルの食のシステム構築に貢献できるのか?
モデレーター:
藤田香、東北大学大学院 生命科学研究科教授
ストリームB-4:サステナビリティ情報の開示
円卓会談:チーフ・ファイナンシャルオフィサー
CFOの視線の先〜これからのはたすべき役割と挑戦とは
- SDGsの興隆、プライム市場の設置、非財務情報のメインストリーム化を受けて、CFO業務はどう変化してきたか?
- グローバル企業のコーポレートガバナンスコード対応と財務的戦略
モデレーター:
末松弥奈子、ジャパンタイムズ 代表取締役会長、発行人
ストリームA-5:生物多様性と自然関連リスクに企業はどう対処しているのか?
ストリームB-5:アクティブオーナーと取締役員の建設的かつ持続可能な関係構築
ショーケース:ESGアナリストの視点
昼食
基調講演
基調講演:ESGからインパクトへ:サステナブル投資のオポチュニティ
プレナリー4:トランジションへのアプローチ再点検:ロードマップとタクソノミー
- EUタクソノミーはトランジションへの疑問にどう応えているのか?移行期活動の役割と期待。
- トランジションパスウェイの設定は、先進投資家のエンゲージメント活動をどのように支えてきたか?またそれから日本の投資家は何を学べるか?
モデレーター:
林礼子、BofA証券 副社長、ICMA理事
ネットワーキングブレーク
基調講演
基調講演
プレナリー5:ネットゼロ時代に変わりゆくサステナブルファイナンスの地平
- 脱炭素化の進行により、ベンチマーク設定やパッシブ投資はどう変わっていくのか?
- 気候変動への危機感が募るにつれ、さらに多くのダイベストメントが行われるようになるのか?
- 世界は欧州をサステナブルファイナンスのリーダーと冠し続けるのだろうか?
モデレーター:
Khalid Azizuddin, Senior Reporter, Responsible Investor
2022年会議のアドバイザリーボード
荒井勝
代表
日本サステナブル投資フォーラム
河口真理子
CEO補佐
不二製油
岸上有沙
独立コンサルタント
En-CycleS
森澤充世
ジャパンヘッド
PRI
髙田英樹
総合政策局総合政策課長
金融庁
米山美奈子
シグナトリー・リレーションリレーションシップ・マネージャー
PRI
日本を代表するサステナブルファイナンスイベントでのネットワーキング
2年間のバーチャル開催を経て、再びESG業界のリーダーたちを一堂に会すべく、RI Japanは実会場開催に帰ってきます。日本でも最も長いESGとサステナブルファイナンスの会議で、400名以上の参加者とともに、2日間のネットワーキングをお楽しみください。
会場でのネットワーキング機会
サステナブルファイナンスのリーダー達と会う
投資業界のプロ、事業会社、規制当局やアカデミックなど、サステナブルファイナンスの議論を牽引するリーダー達とつながる機会を提供します。
東京で、対面で、
つながる
ネットワーキングブレーク、レセプションやディスカッションなど、同業者との出会いの場を複数ご用意しています。
新しいネットワーク
づくり
これまで年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)、第一生命保険、日本生命、企業年金連合会、運輸関係法人企業年金基金など、他多数の機関からご参加をいただいています。
これまでに参加いただいた投資家団体
RI Japan 2022 関連イベント
気候変動に関するアジア投資家グループ(AIGCC)のエネルギートランジション(移行)イベント
5月26日(木)(第一セッション:9:00〜10:00、第二セッション:10:30〜12:00)
虎ノ門ヒルズフォーラム ホールB・オンライン
気候変動に関するアジア投資家グループ(AIGCC)は、日本のエネルギートランジション(移行)にフォーカスしたRIジャパン2022のサイドイベントとして主催いたします。
本イベントは、二つのセッションと構成しており、第一セッションは一般参加セッション(午前9時〜午前10時)で、その後に第二セッション(招待のみ円卓会議)に日本のエネルギートランジション計画におけるアンモニア混合燃焼技術、 再生可能エネルギーの役割を中心に議論が行う予定です。
Transition to Net-Zero: The Role of Finance and Pathway toward Sustainable Future.
5月26日(木)13:30~18:00
虎ノ門ヒルズフォーラム・オンライン
気候変動はグローバルに解決が必要な喫緊の課題です。カーボンニュートラルの実現には、すべての産業が、パリ協定の目標達成に資するトランジション(移行)の取組みを進める必要があります。そして、その取組みを適切に評価し、資金供給を促していくことが重要です。
本イベントでは、持続可能な社会の実現に向けて、ネットゼロへのトランジションの道筋や、トランジションファイナンスの役割に焦点を当てて、海外の投資家やネットゼロ系民間イニシアティブの主要参加者を含む、国内外の金融界や産業界の代表者、政府関係者をお招きし、活発な議論を行っていただきます。
RI Japan 2022ご来場の皆様相互の安全を確保したうえでの円滑な会議運営のため、以下の新型コロナウィルス対策にご協力をお願いいたします。
ご来場者全ての皆様にマスクの常時着用をお願いいたします。37.5度以上の発熱がある場合、のどの痛み、咳、重い倦怠感といった症状がみられる方はご入場いただけません。ご来場の際に、非接触型体温計にて、検温をさせていただきます。新型コロナウィルス陽性の方との濃厚接触歴があるかたは、ご来場をお控えください。
上記に加え、以下を実施いただくことで、安全な運営にご協力をお願いいたします。
- 新型コロナウィルス接触確認アプリ(COCOA)のダウンロード・使用
- 手指、接触面の消毒
- ソーシャルディスタンスの維持
- 連絡先の交換にあたってのイベントアプリの使用
実会場でのご参加が困難となった場合でも、ご参加登録がお済みの方は会議アプリ/専用サイトを通じて、プレナリーセッションと基調講演のライブストリーミング配信がご覧いただけます。
ご不明な点がございましたら、riaj@responsible-investor.com までお気軽にお問合せください。